月刊「根本宗子」愛犬ポリーの死、そして家族の話
2018年12月23日に下北沢の本多劇場で月刊「根本宗子」第16号 愛犬ポリーの死、そして家族の話 を観てきた。初めて根本宗子さんの劇を観た。
四姉妹の末っ子( 花 )が主役で上の3人のお姉さんは全員既婚、もれなく全員ダメ夫持ち。愛犬ポリーが亡くなり、花は初めての恋をする。って感じのあらすじです。
テレビやラジオは規制がわかりやすくあるけど、舞台にはそれが不明確で、ダメ夫の男尊女卑のモラハラ連発なところも下ネタも爽快感すら感じた。
自ら過去に車椅子生活をしてた根本さんとリンクするように足の悪い三女を演じら姿は圧巻だった。
モラハラ夫、マザコン夫、ヒモ夫と翻弄される嫁を描写する人間観察力がすごい。
あーいるいるこういう人っていう共感と、それを上回るキャラクターの濃さ。
まるで2018年のM-1グランプリ優勝者の霜降り明星の粗品さんのツッコミのようだ。視聴者の期待に応えながらそれを上回る。それを的確に言い当てる審査員のオール巨人が凄かった。※1
最後になるけど、愛犬ポリーの死、そして家族の話の事前告知?ドキュメンタリーVTRも凄い。
大人帝国所属でグループ魂のメンバーでもある大ベテランの村杉蝉之介さんに淡々と「犬になってください。」って指導できる根本さんの自分の強さに感動する。それ以上に村杉蝉之介さんが変人すぎるんだけどね。
ネタバレがあっても良いという人ならSPICEのレポートを読むのがオススメです。
ポップなテイストのなかに胸をえぐるセリフが散りばめられた、月...|SPICE|https://spice.eplus.jp/articles/221559
観劇ってそう安いもんでもないし期間も限られてて敷居が高く感じるけど、本多劇場なら25歳以下は比較的安く観れるから是非とも感じて欲しいなって思う。
月刊「根本宗子」は今10周年イヤーだからこれからも追い続けていきたいな。
※1 オール巨人「最近の漫才、近代漫才というか何年か前からツッコミの言葉の多さ、ボキャブラリーって言うんですか?粗品君がそれを完全にやってる。みなさん、せいやがボケて粗品くんのツッコミの時に待ってるもん。次なに言うんかな、なに言うんかな?って。 みんなが思ってるよりちょっと上のことを言うてるからどんどんハマっていって最初から最後までずっと爆笑でしたね。」